ねじロッドの作り方 [APS]
私が作成したバリアブルリアサイトは、右ねじ左ねじが同居したいわゆるターンバックルですが、開閉幅をできるだけ狭くするために、右ねじ、左ねじ間のクリアランスは、0になっています。こんな部品は市中製品には、存在しないようです。(厳密にいうとあるかもしれませんが、ねじが切ってあるとスリットが入れられないので。)
なので、つくります。
用意するもの。
作成方法
1.スリット位置ケガキ
キャップビスにねじ切り一をケガく。
Eリング固定用のスリットを作るためにまずケガキます。位置は、右ねじ終了時点から14.5㎜。以下の方法では、位置精度はあまり出ない。でも気持ちとしてはそこを狙う。
2.スリット作成
ケガイたねじロッドを電気ドリルにクランプし、金鋸で削ります。
いわゆる電気ドリルだと、15分くらい保持していると、スリットが完成します。
Eリングは2mmのものを使います。はめてみて緩く回るくらいがちょうどいいような気がします。細くしすぎると強度が不足しますが、それほど気にしなくてもいいでしょう。
3.キャップビスの頭を落とす。
万力等に固定して、切断砥石で切断します。切断砥石とマンドレルはダイソーの製品だったりします。
切断した後、回転砥石で面出しをしておきます。
4.テーパリング
どこかの国の経済対策みたいですが面だししたところに面取りをします。これは、次工程ダイス加工の前処理です。
リューターにクランプしてダイヤモンドやすりとかで、削り出します。
5.ダイス加工
普通は、ねじロッドを万力等で固定したうえで、ダイスハンドルをつかって切る方法が一般的ですが、ダイスハンドルを水平に保持するのってすごく難しい。と私は思うので、ちょっと違う方法でやります。
万力で水平にダイスを保持します。ってもふつうは難しいので、ダイスホルダを3Dプリンタで作成し、それを万力で固定します。で、ねじ側はドリルスタンドを使って保持します。これで垂直だしをしなくても、垂直が出ます。
タッピングボール盤なんて機械があれば、そっちのほうが当然いいです。
途中の様子
ねじが切り終わった直後はこのようになるはずです。
6.余分の切除
Eリング保持用にスリットは空きましたが、多少長すぎるので、スリットから2mmほどの位置で切り落とします。
この処理がおわると、ねじロッドが完成します。
Eリング用のスリットをつけない方法でも可能です。
高ナットに3mmの左ねじタップで左ねじをきります。高ナットにはもととも右ねじが切ってあるので、左ねじを切ると、右ねじでも左ねじでもねじが利くようになります。もちろんあまりトルクはかけられませんが。
リアサイト組み立て後、左ねじ側にこの高ナットを使い、3x3mmのホーローねじで止めることになります。
うまくすると、サイトの右側にも調整ノブをつけられるので、この方法もいいかもしれません。
スリットがなければ市販品があるかもしれないし。
なので、つくります。
用意するもの。
品名 | 数量 | 特徴 |
M3x50mmのキャップビス | 使うのは1本。でも練習も含めると。。。 | 鉄製のもの。ステンレスはダメ。45mmでも可。 |
左ねじM3x0.5ダイス | 1 | 最近はインターネット通販で割と簡単に手に入る。 |
電気ドリル | 1 | 100Vで回せる力のあるやつ。である程度回転数が高いとやりやすいかな |
金鋸 | 1 | Eリングのスロット切に使います。今回の作業の中ではおれないと思うので、1本でもいいし、ホルダもいらない。 |
万力 | 1 | プロクソンのリュータースタンドセットについてきた万力。あると便利。 |
説明では出てくるけど 一覧にはないもの | 多分1 | 適当に自分で、追加してください。 |
作成方法
1.スリット位置ケガキ
キャップビスにねじ切り一をケガく。
Eリング固定用のスリットを作るためにまずケガキます。位置は、右ねじ終了時点から14.5㎜。以下の方法では、位置精度はあまり出ない。でも気持ちとしてはそこを狙う。
2.スリット作成
ケガイたねじロッドを電気ドリルにクランプし、金鋸で削ります。
いわゆる電気ドリルだと、15分くらい保持していると、スリットが完成します。
Eリングは2mmのものを使います。はめてみて緩く回るくらいがちょうどいいような気がします。細くしすぎると強度が不足しますが、それほど気にしなくてもいいでしょう。
3.キャップビスの頭を落とす。
万力等に固定して、切断砥石で切断します。切断砥石とマンドレルはダイソーの製品だったりします。
切断した後、回転砥石で面出しをしておきます。
4.テーパリング
どこかの国の経済対策みたいですが面だししたところに面取りをします。これは、次工程ダイス加工の前処理です。
リューターにクランプしてダイヤモンドやすりとかで、削り出します。
5.ダイス加工
普通は、ねじロッドを万力等で固定したうえで、ダイスハンドルをつかって切る方法が一般的ですが、ダイスハンドルを水平に保持するのってすごく難しい。と私は思うので、ちょっと違う方法でやります。
万力で水平にダイスを保持します。ってもふつうは難しいので、ダイスホルダを3Dプリンタで作成し、それを万力で固定します。で、ねじ側はドリルスタンドを使って保持します。これで垂直だしをしなくても、垂直が出ます。
タッピングボール盤なんて機械があれば、そっちのほうが当然いいです。
途中の様子
ねじが切り終わった直後はこのようになるはずです。
6.余分の切除
Eリング保持用にスリットは空きましたが、多少長すぎるので、スリットから2mmほどの位置で切り落とします。
この処理がおわると、ねじロッドが完成します。
Eリング用のスリットをつけない方法でも可能です。
高ナットに3mmの左ねじタップで左ねじをきります。高ナットにはもととも右ねじが切ってあるので、左ねじを切ると、右ねじでも左ねじでもねじが利くようになります。もちろんあまりトルクはかけられませんが。
リアサイト組み立て後、左ねじ側にこの高ナットを使い、3x3mmのホーローねじで止めることになります。
うまくすると、サイトの右側にも調整ノブをつけられるので、この方法もいいかもしれません。
スリットがなければ市販品があるかもしれないし。